銀残し(ぎんのこし)は、映画におけるフィルムの現像手法のひとつで、本来の銀を取り除く処理をあえて省くことによって、フィルムに銀を残すものである。これによって、映像の暗部が非常に暗くなり、画面のコントラストが強くなるので引き締まった映像になる。また、彩度の低い渋い色にもなる。1960年の日本映画、『おとうと』(市川崑監督作品)で、初めて実用化された。日本で生まれた技術だが、世界中で使われている。大映社員のカメラマン、宮川一夫がこの手法を完成させた。アメリカ映画『セブン』でこの銀残しの手法が使用され、日本に逆輸入される形で現在まで流行が続いている。