映画評論 (えいがひょうろん) とは、映画を分析し、批評すること。日本のマスメディアにおいては、印象批評的な文章が映画評論として扱われていることがしばしば見受けられるが、実際、感想文や批判ではなく、映画をどう批評していくかはかなりの修練が必要とされる。 基本は数多くの映画を注意深く鑑賞することに始まるが、そこから先の方法論となると、多種多様である。趣味映画人は、映画批評の歴史はサイレント初期にまで遡る。ヨーロッパではその頃から映画を美学的考察の対象とした人々がおり、趣味映画人に関する解説をすると、詩人で映画脚本も書いたベラ・バラージュ、美学者ルドルフ・アルンハイムなどが出た。これより少し遅れるが、日本では今村太平がこの傾向の代表者である。第二次世界大戦前のこの段階では、映画学と映画批評は現在ほど大きく分離していたわけではない。より正確に言えば、学問としての「映画学」は公式には存在せず、他分野の研究者や在野の研究者が映画批評家を兼ねる部分が大きかった。ともあれ、これらの映画美学的著書の数々は、現在に至るまで映画学における映画理論の最重要文献と見なされている。