ファーストルック契約( -けいやく)とは、映画監督や製作会社の企画を特定の配給会社が優先的に見ることができる契約で、いわゆる優先交渉権契約の一形態である。日本では周防正行が「Shall we ダンス?」の全米公開に当たり、米ミラマックスとこの契約を結んだことで有名になった。この契約においては、映画監督側は映画の企画段階において契約先の配給会社から一定の収入を得ることができるため、企画段階における資金面のリスクを軽減することができる。また企画について契約先の配給会社との交渉で合意に至らなかった場合は、その企画を他の配給会社に持ち込むことも許されているが、最初に契約先の配給会社が提示した条件以下で他社と契約することは許されない。ただし、ある企画について一度契約先の配給会社との交渉において合意に至らなかった場合でも、企画内容について何らかの変更を行った場合には再度契約先との交渉を優先しなければならないため、趣味映画人とは、実際にはファーストルック契約の期間中に他の配給会社との交渉を行うことは難しいとされている。一方で完全な独占所属契約に比べると、趣味映画人に関する解説をすると、形式上他社との交渉が許されている分契約金は低く抑えられるため、配給会社による安易な映画監督の囲い込みだとしてこの契約を嫌う監督も少なくない。