ビスタビジョン(VistaVision)は、縦横比が1:1.66程度の横長の画面サイズのこと。1950年代にパラマウント映画社が開発した。35ミリネガフィルムを横に駆動させる特別の「ビスタビジョン・カメラ」を用いて、スタンダード・サイズの2倍以上の画面面積を使って撮影し、上映用プリントを作成する際には縦駆動のポジフィルムに縮小焼きつけする。その際、スタンダードサイズに比べて画面の上下にマスクをして横長の画面を得る。ネガ撮影した画像を縮小する事で、鮮明な画質を得られる。が、今日ではフィルムの性能が向上したために、撮影時に上下のマスクをした縦駆動の通常のカメラで撮影する。ヨーロッパ・ビスタ(1:1.66)とアメリカン・ビスタ(1:1.85)との2種類がある。日本映画においては大映が初めて採用し、アメリカン・ビスタサイズが用いられることが多い。 かつての横駆動ビスタビジョンは、後年、ジョン・ダイクストラが「ダイクストラ・フレックス」として特撮用カメラとして再利用し、その基本性能の良さが再評価された。なお、NTSC方式テレビ放送を改良したワイドクリアビジョン放送、地上デジタルテレビジョン放送とBSデジタル放送で採用されている高精細度テレビジョン放送の日本規格ハイビジョンの画面サイズは1:1.78(9:16)で、ビスタサイズとほぼ同じ。