ストーリー展開における どんでん返し(どんでんがえし)は、小説や映画の中で用いられる技法のひとつである。大方の読者や視聴者の予想を大きく裏切ったり、一旦終結したかに見えたストーリーを大きく覆したりするような結末が用意されているものが典型である(この種の結末の付け方は、英語ではsurprise endingにあたる)。芝居を途切れさせることなく大規模な舞台転換を短時間で行う歌舞伎のどんでん返しから転じて名付けられた。どんでん返しはエンディングに限らず、次々に事態が変遷し、推測、推理が何度も覆されていく様態を意味する場合もある。推理小説では、探偵の推理が展開され、犯人が確定したかと思われた後に、驚くような真相が暴かれる等の多重解決ものが挙げられる。アントニー・バークリーがこの技法を大変愛用した。時に、このどんでん返しは、全く物語の結末を提示しないものになっている場合もある。短編小説で、『女性か、虎か?』(The Lady or the Tiger?)、あるいは1999年公開の映画『Limbo』などのような場合はそれである。夢オチもどんでん返しの一つとされる場合もある。映画のどんでん返しの結末が用意されているもののうち、よく知られたものを挙げるなら、『クライイング・ゲーム』、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』、『猿の惑星』(1968年)、『シックス・センス』、そして『ユージュアル・サスペクツ』などがあるだろう。