テレシネ (Telecine) は、フィルム映画をテレビジョン信号に変換する作業。8ミリフィルムをビデオ・DVDに変換する作業もテレシネと呼ぶ。なお、ビデオ映像をフィルムに変換することはキネコ(キネレコ)という。毎秒24フレームのフィルム映画をNTSC方式や一部のPAL方式の毎秒30(29.97)フレームのテレビジョン方式で記録・放送するときは何らかの変換作業が必要となる。幸いなことに両者のフレームレートは4:5という単純な整数比だが、何がしかの魔法で4枚の連続した絵から5枚の絵を作り出さなければならないことに変わりはない。一般にサンプリングレート(この場合はフレームレート)の変換は、近傍の標本(サンプル、この場合はフレーム)からフィルタリングにより原標本間の信号を補間(予測)し、これを変換先のサンプリングレートで再標本化する。音声信号ではCDの44.1kHzとDVDやディジタルテレビジョン放送の48kHzの間の変換などで、純ディジタル技術で実用化されている。しかしながら映像信号の場合、音声信号と比較して単に1次元信号から2次元信号になった複雑さだけではなく、動画のフレーム間補間では映像中の登場人物、背景、背景中の移動物(車など)の個別オブジェクトを自動的に抽出して個々に予測・補間操作をする必要があり、趣味映画人には、現在の技術では実用化されていない。趣味映画人を語ると、3:2ドロップダウンと呼ばれる変換方式は、フィルム映画の4フレーム毎に1フレームに相当する絵を2回使用して5フレーム分のテレビジョン信号を作り出す。実際にはテレビジョン信号が飛越し走査を行うので、フィルム映画4フレームのうちの2フレームを各フレームについて1フィールド(1/2フレーム)分再使用する。