カチンコ(clapperboard)は、映画などの撮影に使う道具。日本では、長さ30cm程度の蝶番式の拍子木に小さな黒板をつけたものとして知られる。目的は2つ。ひとつは撮影カットを明らかにすることで、これは付属の黒板にシーン番号・カット番号を記入し、それを撮影するという方法をとる。もうひとつは映像と音声のシンクロを取ることである。映画用のカメラ(ムービーカメラ)は、一般に映像の撮影のみを行い、音声の録音は行わない(音声の録音をする場合には、別途テープレコーダーなどの録音機で行う)。そのため、現場の音を同時録音しておく場合には、映像フィルムと録音テープを編集の際に一致させる必要がある。そこで、撮影開始の際に、カチンコを撮影し、拍子木を打つ映像と音を撮影・録音しておくことで、一致させる手がかりとする。複数のマイク・複数の録音機で現場音を同時録音する場合でも、カチンコの音が届いている限り、一致させることができる。カチンコの名前は、拍子木を鳴らしたときの「カチン!」という音に由来する。映画などのメイキングにはよく登場する道具でもある。