dts(正式名称デジタル・シアター・システムズ(Digital Theater Systems)、一般にはディー・ティー・エスと読まれる)は、アメリカ合衆国デジタル・シアター・システムズ社の提供する音声のデジタル圧縮記録、再生方式。映画館やDVD-Videoの音声トラックとして用いられている。他方式に比べ音質が優れていること、再生システムの信頼性が高いことなどから、アカデミー賞の科学・技術部門賞を受賞している。映画では、dtsデコーダーを取り付けた映写機でのみ再生が可能。dtsの音声トラックはCD-ROMにより配布され、上映用のフィルムに記録されたタイムコードと同期させて再生する。DVD-Videoの一部製品には、オプション音声としてdts音声を収録している(標準はドルビーデジタル)。記録されているdtsトラックは、44.1kHzサンプリング、16ビットの分解能をもつディスクリートチャンネルが、1/4に圧縮されており、通常は6トラック収録されている。5 1チャンネル分の転送レートが音楽CDとほぼ同等のため、音楽CDのフォーマットにdtsのマルチチャンネル音声を収録したDTS-CDという規格が存在する(正式名称ではなく、dts社は「5.1 Music Disc」と呼んでいる)。デジタル出力を持つCDプレーヤーとdtsデコーターを備えたAVアンプ等があれば再生可能。北米を中心に多くのソフトが発売されているが、CDプレーヤー単独で再生できない上、より高音質でマルチチャンネルに対応したスーパーオーディオCDやDVD-Audioが登場したこともあり、あまり普及していない。